2005-

・パチンコ屋が少ない。

・地震が多い。発生頻度は福岡の数十倍であろう。揺れると楽しい。

・殆ど全ての食い物が高くておいしくない。

・ヤンキー車（マフラー改造車など）が少ない。

・雲ひとつない快晴の日がとても多い。
　日本海側に長く住んでたので、特に冬はこのバカっ晴れぶりは驚く。
　日本海側の冬に比べて空気が乾燥しているため、喉を痛めやすく風邪をひき
　やすい。
　冬場、よく広告で加湿器が載っているが、その必要性を千葉で初めて感じた。
　乾燥のせいで車のドアノブとかで、静電気ビリビリ。娘達も手や顔がカサカサ
　になってる。

・我の強い人が少なく、おとなしい人が多い。
　関連してると思うが、意見を言わない（言えない？）人が多い。

・早く日が暮れる。　　　（福岡より44分も早い！　真冬は夕方4時半で真っ暗）

・土地が平坦。たとえば大学の1号館7Fから見渡すと、360度地平線が見える。
　雨が降ったあとで空気が澄んだ晴れの日は、東側は成田空港に発着する飛行機が
　見えるし、西は富士山が見える。
　私自身は職業柄日本各地に出張するから何度も飛行機や新幹線から富士山を見た
　ことがあるが、私と女房の親族を含め、多くの九州原住民は富士山を一度も見ずに
　生涯を終える。だから、千葉の自宅ベランダから富士山が見えることに気がついた
　ときは驚愕し、そして一日中幸せな気分になった。

・風が強い。上記土地が平たんなことと、外洋に面していることが関係している
　と思われる。強風が吹くことが多く、洗濯物が飛ばされる。特に風が強い銚子
　の人たちはどんな暮らしをしているんだろう？
　長野や香川県のように周囲を山で囲まれて、平均してずっと風が穏やかな土地が
　羨ましい。

・夏、ヒグラシが鳴いてる。
　九州の人間からすれば、ヒグラシは山奥にいるセミだが、関東では平野にもいる
　らしい。

・喫煙率が低い。
　喫煙者の私は肩身が狭い。

・高速道路があちこちで渋滞する。九州ではお盆と正月、事故の時を除き、
　高速は渋滞しないけどなー。金払ってるのに渋滞するなんて許せん！

・「探偵ナイトスクープ」が放映されてない！　（2005年10月からやっと千葉テレビ
　　で放映されるようになった。それでも関東で放送されているのは千葉だけ）

・物価が高い。総理府統計局の統計によると、千葉の総合物価は福岡の1.1-1.2倍。
　特に住居費は高い。千葉市の住宅費は福岡の1.5倍くらいだろう。
　東京や千葉の東京に近い都市（市川、船橋、浦安など）に比べたらマシではあるが。

・千葉テレビという独立UHF放送局があって、「探偵ナイトスクープ」とかマイナーな
　アニメなどを地上波で放送している。
　「君が望む永遠」「涼宮ハルヒの憂鬱」「ひぐらしのなく頃に」「アンジェリーク」
　「N.H.K.にようこそ」「School Days」「ef - a tale of memories.」などのアニメも
　この千葉テレビで放送されていたらしい。
　独立UHF放送局とは、テレビ朝日系列とかフジ系列など全国的な系列に属してない
　テレビ放送局。関東、中京、近畿にいくつかある。
　どうりで変な番組ばかりやってるわけだ。九州にこの手の独立局はないので驚いた。

・書籍が発売日に本屋に並ぶ。九州では発売日より2日遅れだった。

・変な名前の薬局チェーンがある。何だあれ？

・クリスマスにかける気合が半端じゃない。クリスマスパーティーとかデートとか。
　一般民家でも電飾している家がかなりある。
　このお祭り騒ぎは千葉だけではなく首都圏では普通のことらしい。
　クリスチャンが多いのか？　西洋かぶれが多いのか？　それとも単にお祭り好き
　が多いのか？
　とにかく、このフィーバーぶりは九州では考えられない。

・レジャーにかける気合がすごい。
　休日に遊ぶためなら、渋滞に遭っても、遠くても行くし、人気の店やアトラクション
　で平気で長時間待ったりする。

・原住民の東京に対するコンプレックスがすごい。自分が千葉県に住んでいることを
　恥だと思っている人が多い。
　中には東京以外の地域に住むことを「人生の敗北」と考えている人もいる。
　しかしなぜか神奈川県の横浜付近は別格。
　序列は
　東京＞＞横浜＞＞＞＞[越えられない壁]＞＞＞＞千葉＞＞首都圏以外の地域＝魔界
　らしい。
　南関東出身自宅通学の学生に関東以外の地域の企業への就職を勧めると、必ず拒否
　される。

・スーパーに行ってもちゃんぽん麺が売ってない。売っててもスープとセットである
　ことが殆どで、ちゃんぽん麺だけ売ってることはない。
　九州ではちゃんぽん屋も多くあるし、みな年に何回か食べるものだが、関東では
　ちゃんぽんはマイナーらしい。ちゃんぽん屋も「リンガーハット」が少し存在する
　だけである。

・公立よりも私立高校や私立中学校の人気が高い。
　九州では「成績の良い生徒は安い公立学校、成績の悪い生徒は高い金を払って私立学校」
　というのが常識だが、南関東では逆のようである。千葉県でも特に、東京に近い千葉
　ではその傾向が強い。
　なぜ、そのような傾向が発生したのかわからない。（要調査）

・ゴルフをする人が多い。
　九州ではゴルフはマイナーなスポーツで、少なくとも私の身近にはゴルフをやってる人は
　一人もいなかった。だからマンガやドラマで「父親役が休日にゴルフに出かける情景」
　には違和感を抱いていた。
　千葉に引っ越してきて、教授たちに「先生、今度ゴルフに行きませんか」と誘われて
　驚いた。現実にゴルフをやる人に会ったのは初めてだったからである。
　お父さんが休日にゴルフに出かける情景。あれは関東の文化だったのだ、と実感した。
　実際、gooogle map などで関東の地図を見ると、千葉や神奈川の田舎はゴルフ場だらけで
　じっと見てると気持ち悪くて背中がゾワゾワしてくる。

・スキーに命を燃やす人が多い。
　どんな渋滞に遭っても出かけるようだ。これは上記「レジャーにかける気合がすごい」
　と関連しているのだろう。

・家に鍵をかける
　九州では都市部を除き家に鍵をかけない習慣の地域が多いが、関東では田舎でも基本的に
　家に鍵をかけるらしい。それも出かけるときだけでなく、なんと！
　　　　家にいる時でも鍵をかける！
　のが普通のようだ。驚いた。

・台風があまり来ない。来たとしても弱い。
　まあ地域的に当たり前なのだが、夏から秋にかけて台風が来るときのワクワク感が
　ないのは寂しい。

・就職後も実家に住む若者が多い。
　主な就職先が東京であることが関係しているのだが、少々勤務先が遠くても就職後も
　実家に住み、実家から通勤する若者が多い。
　もし私が女性なら、そんな男とは結婚したくないなぁ。

・ラジオを聴いてても朝鮮語の電波が入らない。
　九州に比べて関東は朝鮮半島から遠いから当たり前である。
　高校生の頃ラジオを聴きながら勉強してたが、疲れて眠ってしまいラジオも放送が
　終わった深夜によく怒られる夢を見て起きたものである。起きるとラジオから朝鮮語の
　放送が流れていたりした。おそらくあれは北朝鮮からの電波だったのだろう。韓国と
　違って北朝鮮のアナウンサーはいつも怒ったように話すから。

・朝鮮半島からのテレビ妨害電波が入らない。
　九州では年に数回、朝鮮半島から妨害電波でテレビ画像が少し乱れることがある。
　おそらく北朝鮮が時々韓国方面へ大出力で宣伝放送をして電波ジャックをし、それが
　九州にも多少届いているのだろう。
　当たり前だが、千葉に引っ越してきて4年間、そのようなテレビ電波妨害は経験してない。

・賀詞交歓会（賀詞交換会）というものが年始に開かれる。
　単なる「仕事始めの公式飲み会」のことを東日本特に関東では大仰に「賀詞交歓会」と
　呼ぶらしい。
　着任後初めての年末に大学事務局から「賀詞交歓会のお知らせ」のようなメールが来て、
　なんじゃそりゃ？と思い参加してみたら、ただの仕事始めの飲み会だった。

・クリエイターや芸人を育てる文化がある。
　電車1時間程度でマイナー画家の個展やマイナーな芸人のイベントショーを観に行けるし、
　コミケもあるしね。そうやって、最初はそのクリエイターを単なるお気に入りだったのが
　ファンになり、熱烈な儲になるようだ。
　たとえばそのクリエイターがロックバンドだった場合、熱烈な儲はCDを数十枚購入して
　応援したりする。
　儲にとって「おれはこいつらが無名な頃から応援してるんだぜ」と自慢するのが喜び
　らしい。

・本を読む人種がまだかなり生存している（らしい）
　知り合いの編集長が言うには「マンガや雑誌ではなく単行本に関して言えば、その
　半分以上は関東で売れている。今や関東以外に文化はない！」だそうな。
　実際、関東では比較的大きな本屋に行くと客がたくさんいる。
　（それはそうと、千葉県は専門書や洋書を沢山置いてある大きな本屋がないので困る）

・女に暴力を振るう男がかなりの割合で存在する（らしい）。
　なぜかわからない（要調査）。　男女平等が浸透してるからなのだろうか？
　関連してるかもしれないが、驚いたことに関東では、金の管理を夫がしてて生活費を
　毎月夫が妻に渡す家庭や、家計を夫婦で折半してる家庭もあるらしい！！

　九州では全員ではないが基本男尊女卑で、女は男と同等とみなされていないので、
　男は女に対して威張っているが、男は女をかわいがり守るべきだと考えられており、
　女に暴力を振るうという発想自体がありえない。
　家計も、男は家事などに煩わされることなく仕事に打ち込むべき、と考えられている
　ので、金管理などのような面倒なことは妻に任せるのが常識であり、給与は全て妻に
　渡すのが普通だ。
　実は九州では、夫は威張ってるし妻も夫を立てるが、家計や家庭内の采配などの
　全てを握っているのは妻なので、実質的権力者は妻なのである！
　そしてその結果、私の小遣いはこの10年間ずっと月1万円。　（涙

・節分のとき、縁起のいい方向を向いて巻き寿司を一気食いする変な風習がある。
　初めて見聞したときに「なんじゃそりゃ？」と思った。
　いくら「郷に入っては郷に従え」と言っても、珍妙な風習には染まりたくないものだ。

・千葉の小学校の不思議。
　・出席番号が、「あいうえお順」ではなく「誕生日順」
　・業間休みとかいう謎の休憩
　・娘の小学校の行事予定に「移動教室」というのがあって、昔の漫画「漂流教室」を
　　思い出して「なにそれ怖い！」と思ったが、ただの「林間学校」だった。

・大分県もそうだが、千葉も無茶読みな地名が多い。「我孫子」「誉田」「酒々井」
　「八街」「海士有木」「犢橋」「国府台」「匝瑳」「文違」「行々林」「飯山満」etc.
　　　　　　が、我孫子？

・背広（最近はスーツっちゅうのか？）の色にバリエーションがない。
　九州では黒が一番多いが、もっと色にバリエーションがあった。しかし南関東では
　みんな黒か黒に極めて近い紺色で、まるでカラスの集団に見える。

・エスカレーターで左側に一列になって乗る。
　南関東だけの風習か？
　右を追い越して行く人は少ないので、無駄のように思える。二列になって乗れば
　二倍の人数を運べるのに不思議だ。
　それに、エスカレータの左側だけに重さがかかるので、左側のベアリングだけ磨耗
　しそうだ。

・南関東の一部では小学校卒業式では中学の制服を着ないところが結構あるらしい。
　卒業式用にフォーマルな服を特別に買って着るそうだ。
　最近では女子は袴を着る子もいるようだ。小学校卒業式で袴！？
　九州では(私も女房も地域は違うが、両方とも九州)小学校卒業式では中学の制服を
　着るのが当然だったし、何の疑問も感じてなかった。
　幸い、現在住んでいる千葉では全員ではないが、中学制服を着て小学校卒業式に
　出席する子が多いようだ。特に男子はほぼ全員中学の制服。
　うちの子供たちも進学予定の中学の制服で出席させた。
　いくら「郷に入っては郷に従え」と言っても、違和感を感じる風習には染まりたく
　ないものだ。

・アパートなどの賃貸住宅を借りると、2年に一度更新料ってのを払わないといけない
　らしい。　なに、この合法ボッタクリ。
　南関東と京都だけの風習らしい。

・一部の上位私立大学に対する信仰が強い。
　一般に地方では国公立信仰が強いため、私のような地方出身者にとってはこれらの
　大学はただの1私立大学に過ぎない。だから千葉に来て、千葉や東京原住民やうちの
　学生たちが「えーっ！あの人W大卒なの！？　すっげぇーーーー！」と騒いでいる
　のを聞くと違和感を感じる。
　似た関東ローカル信仰(ブランド？)として「まぁち」ってのがあるらしい。
　「えーっ！あの人まぁちなの！？　すっげぇーーーー！」ｗ
　なぜ、このような傾向が発生したのかわからない。（要調査）

・言葉が通じないことがある
　「はわく」「こさぐ」「なおす」「なんかかる」とか。
　授業中、学生に「スマホをなおしなさい」と言うと不審な顔をされる。

・拒否の時は沈黙をもって答えよ
　こちらが何かお願いなどをした時、拒否する時は何も言わずに沈黙する人が多い。
　はっきり拒否や否定の意思を表してくれたほうがスムーズに話が進むのに。。。

・鳶(とび、とんび)がいない
　千葉北部(山が全くない！)に住んでいるからだろうか？　九州ではあちこちで
　見かけたのだが。